原語(英語)の語尾の長音符号を省く場合の原則
解説付表3
a)その言葉が3音以上の場合には,語尾に長音符号を付けない。
例)エレベータ(elevator)
b)その言葉が2音以上の場合には,語尾に長音符号を付ける。
例)カー(car),カバー(cover)
c)複合語は,それぞれの成分語について,上記a)又はb)を適用する。
例)モータカー(motor car)
d)上記a)〜c)による場合で,1)長音符号で書き表す音,2)はねる音,及び
3)つまる音は,それぞれ1音と認め,4)よう(拗)音は1音と認めない。
例) テーパ(taper),ダンパ(damper),ニッパ(nipper),シャワー(shower)
参考1.日本工業規格においては,英語のつづりの終わりの−er,−or,−arなど
を仮名書きにする場合に,長音符号“ー”を付けるか,付けないか,どちらかに
決めたいということで以前から審議してきたが,問題が多く統一は困難なので,
それが属する専門分野の学術用語の表記に従っているのが現状である。
参考2.学術用語においては,原語(特に英語)のつづりの終わりの−er,−or,
−arなどを仮名書きする場合に,長音符号“ー”を付けるか,付けないか,につ
いて厳格に一定にすることは困難であると認め,各用語集の表記を,それぞれの
専門分野の標準とするが,長音符号“一”は用いても略しても誤りでないことに
している。